第5話
ひとりじゃない
4区=14km
鈴鹿市に突入!
ここから先は試走をしていないので未知の世界。
距離もフルマラソンの距離を超えます。
そういう意味でも本当に未知の世界。
国道23号の隣にある道を走っていきます。
朝になると皆さん起きたのかツイッターやLINEでメッセージが沢山寄せられます。
本当に嬉しいです。
ひとりだけどひとりじゃない!
そうそう背中にはオカンも背負ってます。
47キロ走ったところで右足のふくらはぎの上の辺りに痛みが!
ん~痛いぞ!昔静岡マラソンのコース試走を1人でやった時に同じところが痛くなった経験がありました。その時結局ゴールはしましたが歩いたり走ったりを繰り返し、ものすごく時間がかかりました。まだ60キロ位あるのにここでこれはマジでやばいぜ!
23号線を走る車から見えないところでズボンをおろしテーピングとアイシングをします。
大丈夫だろうかって不安でいっぱいになってるときに僕が尊敬する名古屋のウルトラランナー さとりん姉さん からメッセージが…
ばんちゃん、ここから、ここから!粘るんだよー!
フルを超えてからがウルトラの始まり。ここから大変なのは当たり前だしここで粘らなダメでしょ!ウルトラマラソンってそういうものなんだ。
よっしゃ!いくぜ!!
姉さんの言葉で復活!再び走り出します。
23号線を走る車の数も増えてきました。
車の中からみんなが僕を見ています。
なんだアイツ!?熱田神宮から伊勢神宮まで走ってんの?って目で見てます。
信号待ちの車の列から声が聞こえます。
ばっ!p@「@ーー!!
誰かなんか言ってる?俺を呼んでる?
声のする方に目をやると1人の男性が車の中から僕に向かって何か言ってます。
ばんばさーん!!
応援にきたでーー!!
すごいなぁーー!!
その先のコンビニで待ってるからきてやーー!!
笑顔が素敵なその男性は三重県在住の気まぐれランナー ガリッちょさん でした。
いやー見つかってよかったーー!
頑張ってやーー!!
とやや興奮気味のガリさん。ちょっと待ってやと言ってコンビニに走りレッドブルとスニッカーズを差し入れてくれました。
そう言えば僕も以前ぷらさんが名古屋ー東京の勝手にウルトラマラソンをやった時に興奮して静岡まで応援に行ったなぁ~。今は逆にこうして応援していただいてる。すごく嬉しいなぁ~。
ガリさんは脚が痛くないか?終電までに間に合うか?間に合わなかったら迎えにいくから連絡してや!とかこの先の国道37号は歩道が無いから気を付けてや!とか色んなことを心配してくれて嬉しくて泣きそうになりました。
さとりん姉さんからのメッセージとガリさんの応援でさっきまで痛かった右足の痛みも消えてしまいました。
イヤイヤ病なんよ。心のどっかの弱虫が嫌だ嫌だって言って痛くしてるのよ。
これが自分の弱さなんよ。
第4中継所 中勢自動車学校 まできました。
5区=11.6km
津市にやってきましたよ!
応援のおかげで元気に走れてます。
ガリさんから貰ったスニッカーズを食べながら休憩。
全行程のちょうど中間地点ぐらいかな。三重大学を通過。
あと半分だね!
第5中継所 焼肉きんぐ津上浜店 に到着!!
あと3区間だね。
いける!楽勝!楽勝!!
とこの時は思っていたのだった…。
次回、全日本元大学生1人駅伝対校選手権大会
その6 に続く。
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