マラソンバカ一代

静かに暮らしたい…

第2回 峨山道トレイルラン その8

第6チェックポイント

石川北部RDFセンター 到着!!

ランさんが応援で待っててくれる予定だったが俺の到着があまりに遅くていなかった。うん。予想はしてた!この時間にここにいたら他のメンバーのゴールを見れないからね~。スタートから10時間48分!夕方5時前だ!CP5からCP6の11キロで3時間もかかってしまった!(´Д` )  日ももう沈もうとしている。

 

そうだそうだ計測バンドを機械に!

ゲロゲ~ロ!!

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青空球児 好児だ!どうやら走る側の体調で音が変わるようだ。(´Д` )ぼぇ〜

脚が痛いし辛い!ここだ!ランさんはいないがここで残しておいたあんドーナツを食べるんだ!よっしゃ!元気が出た!いくぜ!

 

日が沈んだ。ヘッドライトを点灯する。自分の身体から出る湯気がライトの光に照らされ前が見辛い!足元はどろどろにぬかるんでいる。脚を置く場所を間違えば転倒する。

(写真撮っても何も写らん!)

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ぐちょぐちょのトレイルを進む。とにかく第7チェックポイントまで行くんだ!ウルトラやトレイルを走るとき俺はいつもゴールを目指さず次のエイドを目指しています。ゴールを目指すと先が長すぎて心が折れてしまうからなんだけど…

既に心の折れたエンジェル(もう1回歌おうか?)なんでどうにもなりません。

山と山の間の小道に出た。たまらず道に座り脚を伸ばす。脚が超痛い!でも先に進むしかない!進まないと終わらない!

 

暗闇の山で叫ぶ!

チクショー!!脚がいてぇー!!

山を出たい!山を出たい!もう明るいところに行きたい!脚が痛い!

そんな気持ちがマックスになってきた。でも途中棄権しようとは全く思わないから不思議だ!とっととゴールして家に帰ってビール飲みたい!もうその時間なんだ!

フラフラになりながら進むと山をでて住宅街に来た。明るい!やった!

 

第7チェックポイント

金丸 到着!!

(70キロ地点)

ゲロゲ~ロ!!

計測完了!疲れているなぁ~。

第7チェックポイントの関門時間は19時30分。その5分前に到着した。この時関門ギリギリだと全然気づいてなかった。終わってからギリギリだったことを知った。

19時半までエイドで休んで出ようと考えていた。出る前にざわざわしていたのは関門時間だったからなんだな。

 

あと5キロ!残りはロードだ!ロードなら多少脚が痛くてもいける!

エイドのおばちゃんが言う…

あと5キロだから頑張ってねぇ~!

最後ちょっとだけ山だけどねぇ~!

山!?ロードだよね!!山じゃないよね!?

ここまで散々山に苦しめられた俺はおばちゃんの言葉に対しやや強く反応した。山じゃないと言って欲しかったからだ。

おばちゃんはひるんで…

う…うん。山じゃなくてね、お寺の裏をぐるっと登るだけだよ。そうそう山じゃない。

だよねぇ~!\(^o^)/

(おばちゃんゴメンなさい…)

 

残り5キロを1時間!絶対いける!

とりあえずここからのロード3キロは平坦だからしっかり走っていくぜ!順調に進むと山に入る細い道が…

 

山やん!!

山じゃないって言ってたやん!!

(言わせたんだけどね…)

 

もう山は嫌だ!もう嫌なんだ!なんてったって脚が超痛いんだ!あと2キロだけど山の2キロってむちゃくちゃ長いんよ!で本当に峨山禅師はこんな道を行き来してたの!?

 

ぶーぶー言いながら進んでいた。でもあと2キロくらいしっかり走れや!情けない!って言葉も自分の中から聞こえてくる。

山の中で1人突っ立ってあんドーナツの甘い味を思い出した。

遠くからランさんの言葉が聞こえてくる感じがした。

Banちゃん仏の心でがんばりや~

∑(゚Д゚)わぁ!すんまへん!

 

苦しいときこそ楽しむ勇気を!

 

あんドーナツの味とともに応援ボードの言葉が頭の中に出てきた。

 

ヘッドライトがうっすら照らす山の登り道にぼんやり白いものが見えた。

えっ?なに?峨山禅師?( ゚д゚)

ぼんやりとした白いものの後に続いて走る。脚は痛いけど関係ない。関係ないんだ!苦しいときほど楽しむ勇気!!でも何だ?この白いもの?

形が現れた。朝背中を追ってぴったりついていった ヤナ師匠 だ!師匠の走りだ!マネをして走ればいいんだ!ゴールはすぐそこだ!

 

ただただ我慢をして白いモヤモヤした師匠の幻想についていった。先のほうがすごく明るくて騒がしい声が聞こえる。

 

ゼッケン~番~さんゴール!!お疲れ様でした!

 

あっ!ゴールが近いぞ!!(゚ω゚)

よっしゃーー!!と走っていくとランさんがいた!!ポンぺ先生もいるではないか!!

ばんちゃ~ん!!

おかえりーー!!

と超嬉しそうなランさん。無理も無い!この時間はゴールできないかもと心配する時間だ。

ごめ~ん!

遅くなっちゃったー!!

とハイタッチをする。精一杯の強がりでラストの階段を走る!

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師匠の幻想がそうさせたみたい。

永光寺の入口にある計測器にバンドをかざす。

「……」

どんな音がしたか?ここまで読んでくれた皆さんで想像して下さいね。

 

ゴールだ…。長かった…。

このブログ記事も長かったね。

ぶーぶー文句も言ったけどやっぱり超楽しかった!

 

ランさん本当にありがとう!ポンぺ先生待っててくれてありがとう!teamランのメンバーの皆さん最高にカッチョ良かったです!皆さんの背中を追ってこれからも頑張っていきます。そして師匠ありがとうございます!(幻想も)

 

第2回 峨山道トレイルラン

出走者数 381名

完走者数 288名

完走率 75.6%

 

終わってみたらほぼビリでゴールしてた。

俺と抜いたり抜かれたりしながら進んでたランナーはどうなったんだろう?エイドにいたランナー達はどうなったんだろう?着順を見てちょっとゾッとしました。

 

 

次回、

勝手にウルトラマラソン2016

勝手に大坂の陣  その1

(本番前の話からいくから長いよ~)

 

ランキングからもモヤモヤしたものが見えております。

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