約150キロ地点にある G51 萱ノ宮 で誘導ボラをする俺達3人…。夜22時前から翌日の3時半までの5時間半の長丁場だ。
選手は次から次へとやってくる。
ナイスラ~ン!
あと1.7キロで給水でぇ~す!(´Д` )
上りはここまでで~す!(*^o^*)
あとは下るだけ頑張って!( ͡° ͜ʖ ͡°)
選手への声掛けも役割分担が何となくされていたが…俺が給水ポイントまであと何キロと言わないと浩二がすかさず
あと1.2キロで給水でぇ~す!( ͡° ͜ʖ ͡°)
と言うことがわかった。
俺達のボラポイントから1.7キロ下っていくと飯綱山登山口の給水ポイントがある。そこが152キロ地点だ。給水ポイントから逆走してこのボラポイントまで登ってきた。実際に距離は測っていないのでわからないけどむしろ1.7キロよりも長く感じた。
自分が選手だったらどうだろう?あと1.2キロと聞いていて給水ポイントがまだまだ先だったら?
まあこんなもんか…(´Д` )と思うか?
くっそ~!まだか!(´Д` )と思うか?
なんて考えていたら玉置浩二が
ちょっとトレイルの状況確認しに行ってきます!( ͡° ͜ʖ ͡°)
と選手がやってくる方向へ行ってしまった。
なんや!?なんや!?
トレイルの状況確認って!(´Д` )?
よくわからないけど
お願いします!
と返事をしてしまう。
だいぶ時間が過ぎて浩二が戻ってきた。うっすらと汗ばんで気持ちのよさそうな表情…。待っている俺達にトレイルの状況を伝えることは無く上着を脱いで…
いやぁ~暑い!( ͡° ͜ʖ ͡°)
なんて言っております。
こら!浩二!トレイルの状況を伝えんかい!
コースを走りたかっただけやろ!ww(´Д` )!
それにしても眠い…。昨日のボラの後あんまり眠れなかったのでここにきて一気に睡魔が襲ってきた。
あ~眠い!あ~眠い!_:(´ཀ`」 ∠): とうるさいゆっか。
うるさいから寝なさい!(´Д` ) と俺に言われ
5分だけ寝るわ…_:(´ཀ`」 ∠): とテントに入っていった。
(ボランティア用の折り畳みテント)
浩二と2人の誘導ボラ…。大丈夫だろうか…。
やってきた1人の選手が
フラフラであぶない選手が1人いるよ!
右へ左へ蛇行してるから落っこちちゃうよ!
見に行ってあげたほうがいい!
と教えてくれた。すると浩二が…
僕が状況確認してきます!!( ͡° ͜ʖ ͡°)
と走っていってしまった…。
んがぁ!
1人になってしまった!(´Д` )!
5分だけ寝ると言ってかれこれ30分以上起きてこないゆっか…。状況確認番長の浩二はいない…。
どんどん選手がくるね。寂しい1人誘導…。
1時間位たって起きてきたゆっか…。
浩二はまだ帰ってこない…。
フラフラになってる選手は大丈夫だろうか?
あれ?近くで声がするな…浩二の声やん!
上りはここまででぇ~す!
あと1.2キロで給水でぇ~す!( ͡° ͜ʖ ͡°)
浩二近くにおるやん!何してるん!?(´Д` )?
様子を見に行くとコース上でぶっ倒れている選手と浩二が一緒にいた。
大丈夫ですか!?(´Д` )?
力の無い声で大丈夫と言う選手…。睡魔にやられて全く動けないみたいだ。暫くして動き出し給水ポイントに向かって歩き出した。休みながら頑張って欲しい。
持ち場に戻り3人体制の誘導ボラ再開!相変わらず浩二は
給水まであと1.2キロ!( ͡° ͜ʖ ͡°)!
ゴールまであと8キロ!( ͡° ͜ʖ ͡°)!
と嬉しそうにオリジナルの距離情報を伝えている。
すると選手の1人が
あれ?距離変わりました??
次の飯綱山の給水が152キロ地点ですよね?
ゴールまでここからホントにあと8キロです??
とツッコミをいれると浩二はもごもごして…
そこから8キロ9キロ…( ´Д`)…
とわけわかめな事を言い出す。笑いをこらえる俺…。
ばんばさん!ばんばさん!
と声を掛けてくる選手が…ヘッデンが眩しくて顔とか全然見えない。手でヘッデンの灯りを遮ってみるとネムネムさんだった!
あと10キロないよ!いける!いける!
と声をかけるが
うぅ~長い…
と…だよね。150キロ走ってきたんだもん。
ちょっとさっきの選手が大丈夫か
状況確認に行ってきます!( ͡° ͜ʖ ͡°)
出た!状況確認番長浩二!
はいはい行ってらっしゃ~い!(´Д` )!
(走りたくなったのね…ww)
マイルの選手はとにかく眠そうでフラフラな人が多い。110キロの選手は眠気に関しては大丈夫そうな人が多い。
ぁあ~~!!!
とたこちゃんがやってきた。
眠い!!!
と駄々っ子のように座り込んでしまった。
たこちゃんあと1.7キロ下ったら給水ポイントだから!
と伝えると そこまで行って休むか… と力なく歩き出した。
たこちゃん!マイラーの称号はすぐそこやで~!
とエールを送る。
状況確認番長浩二が帰ってきた。うっすら汗ばんで気持ちが良さそうだ。適度に動いているから眠そうじゃないし元気そうやな!全く!ww
深夜の誘導ボラ…だんだんやってくる選手もまばらになり睡魔が襲ってくる。座って寝てると選手がやってきて立ち上がり応援、誘導…。選手が過ぎていったら座って、座るとウトウトして寝るを繰り返す。
やけに元気な人が走ってきて他の選手を励まし応援している。
あと少しだよ!大丈夫いけるよ!
給水まであとは下りだよ!
ん?誰だ?このピト?
あぁ!!ヒロキだ!!(´Д` )!
(呼び捨てごめんなさい…心の言葉なんでお許しください…)
昨日ボラ説明会でアドバイザーの方が言っていた言葉を思い出した。
本来であれば大会競技委員長の石川(弘樹)からボランティアの皆様方に挨拶と感謝の言葉を述べさせて頂きたかったのですが石川は大会準備作業のため説明会に出席ができません。大会期間中、皆様のボランティア地点に出向きご挨拶する時間があればと思っておりますので宜しくお願い致します。
石川弘樹様は選手だけでなく俺達ボラスタッフにも
大変なんで座っててもいいですよ!
休みながらやって下さい!
ありがとう!
と温かいお言葉を掛けて下さった。
まさかホントに現れるとは!
素敵だ!でカッコイイわ!ずるいわ!(´Д` )!
俺達の持ち場からはだいぶ距離があったが戸隠エイドの数キロ手前のG43あたりで熊が出たなんて情報があったり選手のリタイア情報も無線にバンバン入ってくる。
ゴール制限時間の1時間前になってもまだ選手はやってくる。あと1時間で10キロはかなり厳しい。そんな選手にどんな言葉をかけたらいいのか…。
最終のスイーパー通過時間は予定よりも30分遅い4時頃だった。備品を片付けコース誘導の矢印表示板を撤去しながら下山する。
飯綱山登山口の給水ポイントに集合。他のボラ班のピト達も集まって給水ポイントの撤収作業。みんな疲れと眠気で辛そうだ。班長はもっと辛いんだろうな。
3時半に終わり4時半には解散する予定だったが作業が終わったのは2時間遅れの5時半だった。でもエライもので誰1人文句を言わない。これはホントにみんなすごいなと思いました。
ダンディー佐藤班長の車でゴール地点まで行きそこからバスに乗り斑尾高原ホテルへ。皆ぐったりしている。6時半頃ホテルに到着してお風呂へ…。最後の食事はセブンイレブンではなくホテルの朝食だった。
マジでおいCY!(゚∀゚)!
(美味しいわい!)
途中でお別れしたダンディー佐藤班長どうなったんかな?無事作業から解放されたかな?
食事を終え少し眠いが名古屋へ帰る。ここから4時間はかかるからな。午前中に帰れるだろうか?ホテルを出る時ロビーのソファーに座って缶ビールを飲んでる浩二に会った。
お疲れ様です!
と声を掛けると
お疲れぇ~す
と返ってきた。
れぇ~す!じゃねえよ!ww
来年一緒に走りましょう!
お疲れぇ~す!(´Д` )!
長くなったけど…
(ボランティア編)
おしまい!
読んでくれたピトありがとです!
次回、
僕のこと
最近のこととか色々
に続きます