次のチェックポイント千畳敷に向かって走る。道路の端を走っていくんだけど観光の車の列がすごい!大渋滞だ。そうか今はゴールデンウイーク中なんだ。こんな事やってると全然そんな感じがしないな。車の人達から応援じゃなくて渋滞の状況を聞かれる。
すいませんこの先どれくらい渋滞してますか?
1キロ以上はありますよ。
駐車場までずっと並んでます。
え~!
こっちの方が え~!だ。あと130キロあるんだぜ!と言ってやりたい。
125.4キロ地点 CP6 千畳敷
スタートから19時間57分(5月3日 13時57分)
風が強い!ここでソフトクリームを頂くのが定番スタイルみたいなんだけど疲労と強風とちょっと寒いってので全然食べる気にならずスルー。また来年…がないから迷ったけどまあいいだろう。
131.2キロ地点 日置エイド
スタートから20時間58分(5月3日 14時58分)
あ~この 残り119km っての誰かの写真で見たなぁ~。なんだ?残り119キロって!?って思ったやつだ。俺もここまで来たかと嬉しくなる。
エイドの度にバクバク食ってるからお腹がすいているわけではないんだけど食えるなら食っておいたほうがいいかなってだけで食べてます。
日置エイドを出発し次のチェックポイント144.7キロ地点の湯本温泉に向かう。練習した最長距離が150キロ、レースで経験した最長距離は140キロ。100キロを超えここから先は必ず何かが起きると思っていた。何かが起こってからが超ウルトラマラソンの始まりだと覚悟はしていた。
140キロ地点の手前あたりで右脚の膝に強烈な痛みがはしった。
ぐはっ!いてぇ~ぞチクショー!!(´Д` )
利き手利き脚が右ってことかわからないけど俺はどうも左側が弱くていつも左が痛くなるんだけどまさかの右だぜ。そういや勝手に大坂の陣で名古屋から大阪まで走った時も右脚が痛くなったなぁ~。ここ一番で悲鳴をあげるのは右側かい!
少し歩いて再び走り出すが1歩で痛みがでるので暫く歩くことにする。このまま痛みが取れないとまずいことになるなと思ったけど歩きでもパワーウォークを続ければまだ完踏は可能だと言い聞かせる。
暫く歩いてもう1度走り出したら何とか走ることができた。
これはイヤイヤ病なんだ!実際は痛くないんだけど脳が走りたくないからって嘘の痛みの指令を送っているだけだ!痛くない!走れる!絶対に!
それでも暫くすると脚が痛くなり走ることができずに歩いた。
144.7キロ地点の湯本温泉には当初のプランでは22時間10分での到着が目標だった。ギリギリプランでは23時間30分。
ここで何回か話に出てきているギリギリプランについて説明をしておく。萩往還マラニックを過去12回完踏されたランナーの方が書かれている萩往還マラニック250km完踏ガイドってのがある。多くの萩ランナーが実際に走る際にコースであったりペースであったりのレース計画を立てるのに大いに役立ててるガイド集だ。そのガイドには完踏ギリギリタイムってのがあってそれは過去のデータからその時間を過ぎて通過したランナーは完踏がかなり厳しいですよってタイムなのだ。
これね ↓
で、完踏するには144.7キロ地点を23時間30分で通過してくださいねってことなのだが湯本温泉の1キロくらい手前で23時間30分を過ぎてしまった。
タイムアウトで完踏できないかもしれない。そんな恐怖が急激に襲ってきた。何しろ脚が痛くて走れない。恐怖が不安になり走れない自分への怒りになる。
144.7キロ地点 CP7 湯本温泉
スタートから23時間40分(5月3日 17時40分)
あかん!10分遅い!(´Д` ) バカ!
次回、
第30回山口100萩往還
マラニック大会 その8
に続く