勝手にウルトラマラソン2016
勝手に大坂の陣
第9回「勝負」
豊臣との最終決戦の日を迎えた
長い戦で軍勢は大きな痛手を受けていた
二人は大坂城を目指すが
予期せぬ生駒の砦に
大きな脅威を感じた。
2017年1月1日 日曜日
3日目の朝を迎えた。
昨日痛めた脚はまだしっかりと痛みを抱えていた。浮腫みも酷くパンパンだ!脚だけじゃなく全身が浮腫んでおります。最終日の行程は京都を抜け奈良入りをし東大寺を西に曲がり生駒山を越え大阪に入る。大阪府に入ったらそのまま一気に大阪城制圧だ!
事前にはこのルートがきっと1番楽しいだろうなぁ。と楽しみにしていたけど今の脚の状態では不安しかない!
既に走れないくらい脚が痛い!この先75キロ脚の痛みに耐えながら進まないといけない…。それがどれだけ恐ろしいことか…。
ぷらさんの脚はどうだろうか?聞くとかなり回復したみたい。テーピングもしっかりして何とかいけそうだ!
スタート前にすき家で朝食を食べる。
ちょんまげヅラを被り、いざ出陣!(アホだね)
まずは大阪の陣のキッカケとなった方広寺に向かう!家康が豊臣秀頼に寺の鐘を作るように命じて豊臣さん頑張って作ったんだけどね。鐘に書いてあった国家安康の文字を見て家と康の文字が 分かれてる = 家康を分断し徳川家に没落の呪いをかけたって激オコぷんぷん丸になったみたいよ。で…
お前どこ中(学校)だ!戦争すっぞ!あ〜ん!?
と因縁をつけたみたい。怖いね!(´Д` )
家康 おい!豊臣!何でもいいからパン買ってこいや!(もちろんお前の金で)
豊臣 わかったっす!買ってきやす!
買ってきやした!カレーパンっす!
家康 テメェ!俺はいつも焼そばパンなんだよ!
因縁のレベルとしてはこの程度だ!怖いね!(´Д` )
この日は1月1日!初詣をしようと伏見稲荷にやってきました。初詣に来てるおじさんおばさんに話しかけられ写真を撮られたりしながら俺達も初詣。活気があってすごく楽しかったぜ!
おみくじを引いたら 色欲に注意 だってよ!
(´Д` ) 無理だよ!!
露店で何か食いもん買ってビール飲みたい…。
でもまだ戦の途中…進まなきゃいけないね。
ちょんまげヅラを被って走る。子供が指を指し…
あっ!ももたろー!と言う。
本当はもっと元気に走る予定だったが超弱い桃太郎だ。脚の痛みが酷くヅラを被ってふざける余裕も無くなってしまった…。
やっぱり脚は痛い。でも必ず楽になる時が来る!痛みが引くその僅かな時間にできるだけ先に進もう!痛い間は我慢をしてぷらさんについて行く!それだけを考えよう!
知らないおじいさんが寄ってきた。
あんたたちメディアに出てたやろ?
えっ!?出てないです!∑(゚Д゚)
出てたよ~。出てたよ~見たよ。
ん?いや~出てないですよ。
どうやらラジオに投稿した記事が読まれていたみたいだ。すげぇぜ!!
(なんだかんだで色んなラジオ局に送ったメール結構読まれてたみたい)
懸命に走るがぷらさんとの距離はどんどん開いていった。何とか信号で追いつき すいません! と謝りまた走り出す。そんなことが何十回と続いた。痛みが引くのを待っていたが右脚のふくらはぎだけでなく左脚の足首も痛くなってきた。
なんてこったい!!(´Д` )
1歩1歩が痛くて仕方がない!信号で何とか追いついていたのが次第に追いつけなくなった。距離があき過ぎるとぷらさんが待っててくれた。だいぶ待たせてやっと追いつき すいません… と力なく謝って走り出す。そんなことがまた何十回と続いた。
ぷらさんが生中継用に装備していたアクションカメラは進行方向に向けられているため遥か後方を走る俺が写ることはなかった。映像を見ている人から ばんば写れよ! のコメントが。ごめんなさい!ぷらさんの前を走るくらいの走力がないんです!
するとぷらさんが ばんばさんに引っ張ってもらってないんで引っ張って欲しいなぁ~ のムチャぶり!
俺、頼まれたら断りたくない男なのよ。(´Д` )ぼぇ〜
脚の痛みが緩和していたので先頭で走る。気持ちがいいね。感覚ではすごく長く走った感じだったけど全然だったかな?
早々に力尽きてまたぷらさんに迷惑を掛けるノロノロ走りに…。
脚が痛い痛い脚が脚が痛い痛い脚が脚が痛い痛い脚が脚が痛い痛い脚が脚が痛い痛い脚が。(´Д` )ぼぇ〜
ノロノロ走り、ぷらさんに申し訳ない気持ちでいっぱい…自分にとことん腹が立ち、痛みに耐える…耐えられなくて腹が立つ!
苦しみながら走り続ける。坂の先を見るとぷらさんが立っていた。
あ~遅いから待っててくれてんだ…(´Д` )
申し訳ない気持ちで坂を登った。
やっとですね~。
京都と奈良の県境にぷらさんは立っていた。優しく微笑むぷらさんを見て涙がボロボロと出てきた。泣いたのを見せたくなくて背を向けた。
京都長いぜ~チクチョー!!
強がってそう言うのでいっぱいいっぱい。泣いたのバレバレ。あ〜やっと京都を抜けた!
まだ全然ゴールじゃねぇのに!何で泣いてんだてめぇ!?アホか!?
脚が痛くてとにかく京都越えが長く感じた。何回も何回もぷらさんを待たせ申し訳ない気持ちでいっぱい…なのにぷらさんは不満を口にするわけでも無く今優しく微笑んで俺を見ている。泣くだろ!!こんなん!!
かなり長い時間をかけて京都を越え俺達は奈良に入った…。
生駒山が待っている…。
越えられるだろうか…?
次回、
勝手に大坂の陣10「軍議」
あと2話やで!