マラソンバカ一代

静かに暮らしたい…

勝手に大坂の陣 5 「妙手」

勝手にウルトラマラソン2016

勝手に大坂の陣

  第5回「妙手」

 

徳川の軍勢は

尾張の国を駆け抜け

美濃を抜け近江を目指す

 

軍勢は進むにつれその勢いを失う

 

早くも苦戦を強いられる二人の前に

美濃の女走者があらわれた

 

女は敵か味方か

 

関ヶ原の戦いが始まった

 

 

一宮駅で多くのランナーの皆さんと合流した俺たちは総勢11名になっていた。

みんなでキャッキャ!言いながら先を行く。これは戦というよりは合コンランだ!男女の人数もまあまあいいぜ!ここからカップルとかできちゃうのだろうか?

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ぷらさんを先頭に進む。

俺は前へ後ろへと行ったり来たりしながら皆の様子を観察していた。やや後ろで走っていると横にいた ひろみさん が…

 

結構速いね~最初からこんな感じ?このまま最後までいくの?

 

とペースを心配してくれた。

 

この会話をした時は20キロ地点手前くらいだったと思う。僕はザックの胸の辺りにソフトフラスクをつけていつでも給水できる状態にしてあったので走りながらでも給水できたし信号待ちで皆さんから頂いた差し入れをチョイチョイ補給していた。しかしぷらさんは俺が見ている感じではまだ飲まず食わずだ。

 

このままでは潰れちゃうからボチボチでやってるよ~。でもまだ休憩ないね~。 (´Д` )

 

と、ひろみさんと会話をしながら走る。22キロ程走ったところで、ぷらさんが…

 

休みましょうか~

 

と言い皆がホッっとしたのを感じた。 

おお!やっぱり!ぷらさん凄いな!休憩量もタイミングも全然違う!((((;゚Д゚)))))))

とちょっと感心。

 

休憩後数キロ走り木曽川が見えてきました。

この辺りでスタートから戦を共に戦ってきた てぃぐれさん とお別れ…この後来た道を走って戻り休む間もなく大掃除なのだろう…。と想像したらねっとりとした汗が出てきた… (´Д` )ぼぇ〜

美ジョガー みゆちゃん とその仲間達3名 ともお別れです。寂しい!!

 

木曽川を越えたら岐阜県だ!

俺、ぷらさん、よっしーさん、ひろみさん、ピロ、ネムネムさんの6人で岐阜県突入!!

 

しばらくしてピロピロが抜けトムさんが加入。

軍勢は岐阜をぐんぐん進んでいった。

岐阜に住んでる ひろみさん が道案内を務めてくれた。

この道は行けないから一旦階段を降りてこっちを進めば大丈夫!

この道を行ってもあっちの道でも同じ所に出ます。どっちに行っても大丈夫!

岐阜の観光大使だな!すげぇ頼りになるぜ!

ハキハキしたナビがスゴく気持ちいい…!

こんな女性を彼女にしたら色んな事が滞りなく進むんだろうなぁ〜。 (´Д` )

ばんば!チャック全開だけど開いてても閉まっていても貴方の好感度はもはや奈落の底だから影響は無いわ!どっちでも大丈夫!

わかったよ!ひろみさん!じゃあ開けておくよ! (´Д` )

なんじゃこの妄想…。

そんな妄想をしながら

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墨俣一夜城を越え…

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大垣城に到着!

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ここでみんなと昼食をとることにした。

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店のおばちゃんに

時間かかりますからねー

と30回くらい言われたところでようやく食事にありつくことができた。

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食事を終え先を行く。

お供してくれた仲間達とはここでお別れ。スタートして40キロ、沢山の仲間と楽しく走ってきたがついに俺とぷらさんの2人だけになってしまった。

 

今までのワイワイした雰囲気は無く口数少なく進む。

 

家康最初の陣地に到着!

いよいよ関ケ原の戦いが始まるのだ!

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ここまで50キロ近く走ってきた俺とぷらさんは少し疲れも出てきてぶ~ぶ~文句を言いながら先を進んでいた。

 

54キロ地点にある関ケ原駅に到着!

駅前から小柄で可愛らしい女性がひょこひょこと小走りでこっちに向かってきた。

 

石田三成!!??∑(゚Д゚)

刀に手を掛ける俺…

??タナカ三成!!??

あっ!タナカちゃんだ!

タナカちゃんだ!!(*≧∀≦*)

 

岐阜の タナカちゃん は市民ランナーのレベルを超えたエリートランナーだ!そんな彼女が野良犬ランナーのおじさん2人と一緒に走ってくれるんですって!光栄です!!

 

た…タナカちゃん可愛すぎる!!(*⁰▿⁰*)

と想いながら俺は眩しい目で彼女を見ていた。

ぷらさんもきっと俺と同じ想いに違いないと横を見るとぷらさんもデレっとしていた。

 

タナカちゃんの登場でさっきまでの澱んだ空気が一気に澄んでいくのがわかった。全く!男って奴は!!いやいやこれが男なのだ。素直でよろしい。

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美濃の女走者は驚くほど軽やかな走りで関ケ原を越え、俺達2人を滋賀県まで引っ張ってくれた。3人の侍は力強い走りで彦根城を目指すのであった。

 

 

次回、

勝手に大坂の陣6「上洛」

読んでね~! 

 

 

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