マラソンバカ一代

静かに暮らしたい…

第30回山口100萩往還マラニック大会 その9

176.2キロ地点 宗頭文化センター

スタートから29時間54分(5月3日 23時54分)

 

脚を引きずりながら宗頭に到着した。仮眠できる場所と食事ができる場所は別棟になっていた。迷わず仮眠エリアを選び空いている場所に座る。

 

入浴もできるので身体を綺麗にできれば最高だけど今風呂に入ったらもう絶対に走れない。身体を拭き服を着替え靴下を替える。

 

さっきの痛みは何だったのだろう?ゆっくり靴下を脱ぐ。爪がはがれちゃてるのか?それとも別の何かか?

 

なんじゃこりゃ~!! (´Д` )

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…ってほどでもなかったです。

痛みの原因は左足の小指にできた水膨れが潰れたことによるものだった…。

 

小指以外にも水膨れが何ヶ所かできていた。足裏の皮もグニョグニョではがれそう。やれる処置はしておこう。でも走れるんだろうか?さっぱりわからない。まあ外に出て走ればわかるわな。相変わらず香ばしい匂いを漂わせている。かなりヤバい香ばしさだったので周囲をみるが不快な顔をしてる人もいなかったので良しとさせていただく。荷物を整え補給食を食べる。食事エリアに移動することも億劫だったし時間も無かった。

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外で物凄い音がした。雨だ!それもかなりの大雨だ!あと少し到着が遅かったら雨にやられていたな。

 

予定では2時間仮眠ができればと思っていたけど到着が遅れたことで仮眠時間は15分しか取れなかった。携帯アラームをセットして横になる。言うまでもなく爆睡だ。夢の中でも時間への不安を感じていた。完全に寝ているのだが身体が硬く緊張している。寝ていられないと脳は言っているようだ。

 

アラームのバカは時間通りに俺を起こす。他の寝ているランナーの睡眠を妨げてはいけないって意識があるのですぐに起きる。トイレで歯を磨き出発の準備をする。まだ寝ているランナーも沢山いるな。毛布をしっかりかけて気持ちが良さそうだ。余裕があるなぁ~時間は大丈夫なんだろか?(´Д` )  と思って見ていたがどうやらここで棄権をする選手らしい。

 

宗頭を出発!日付が変わって5月4日になった。

よっしゃ!最終日だ!(≧∇≦) 

嬉しいね最終日!元気が出る。

 

 

179.5キロ地点 CP9 藤井商店
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宗頭まで頑張ろう!そう思ってスタートから走ってきた。どんな状態になっても宗頭に到着できれば色んなトラブルなんかは全部リセットされるんじゃないかと思っていた。根拠はないけど。

 

時間がなくて回復のための時間はほとんど取れなかったけど宗頭に到着したこと自体がメンタルの回復になった。

まだ完踏を意識する距離では無い。ただ完踏にジリジリと近付いていることは確かだ。次の目標は207.4キロ地点の虎ヶ崎!そこまで行けば完踏を意識できるはすだ!

 

暗闇の中を1人走る。眠いのが勝って水膨れの痛みはあまり感じない。やはり15分の睡眠では全然足りない。

おい!道の右側には人の顔がいっぱいじゃね~か!

∑(゚Д゚)

少し先に白いお城が見えるぞ!(´Д` )

はっきり見えるけどさすがに現実的じゃないから幻覚ってわかる。

 

暗闇の先に光が。私設エイドだ!
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この方々この先もずっと車で先回りしながらエイドをしてました。かなり補給をさせていただき本当にありがたかったです。右の方は愛知県からはるばるエイドを出しにきたそうです。すごい!!

 

 

 

188.6キロ地点 CP10 三見駅

スタートから33時間35分(5月4日 3時35分)
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パイプ椅子に腰をかけ温かいコーヒーを頂きその辺にあるものをつまむ。目の前で棄権をする選手が2名。まだまだ走れそうに見えなくないがどうにもならないんだろう。ここまで来たんだから頑張っていこうぜ! って声をかけたくなったがグッとこらえる。そんなの余計なお世話なのだ。

 

DNFしたらどんな気持ちになるんだろう?そんなことを考えた。昨日湯本温泉前で脚が痛くなった時、宗頭到着前に小指が痛くなった時、これって復活できるん? って本当に不安になったけど絶対復活すると信じて復活の時を待ち、結果ラッキーなことに復活できているからいいんだけど。ダメだったらどんな気持ちになるんだろう?自分ならどの時点でダメと判断するんだろう?

 

そんなことを考えながら次のエイドに向かって走っていた。踏切を何回も渡り左手に海を見ながら走る。日が昇る前のうっすらと明るい時、とても綺麗だったけどDNFのことを考えていて写真を撮り損ねた。

 

もしDNFしたらおそらく優しいみんなは…

でも180キロ地点まで走ったんだからすごいよ!

いやいや250キロにチャレンジするってのがそもそもすごいよ!

そんな言葉をかけてくれるのだろう。優しい言葉だけど…。で俺はこう答えるんだ。

いや~全然すごくないよ。ダメだったんだから…。

そういうと優しいみんなは…

そんなことないよ!頑張ったよ!

そんな話絶対したくない!!

いや!!(´Д` )

なんかここは私が出すよ。いや私が出すよ。ってお会計を誰が払うかでもめてるやつみたいで嫌!もう絶対完踏するもん!絶対!

 

 

195.5キロ地点 玉江駅前エイド

スタートから35時間(5月4日 5時0分)

玉江駅のベンチに腰をかける。ダメだ眠すぎる!携帯アラームをセットして5分だけ寝る。もう5分位寝ただけじゃ何も変わらないんだけど今猛烈に眠いのに耐えられないんだ。

 

さっきまではアラームが鳴れば起きていたけどいよいよ起きられなくなってきてる。隣の人に アラームなってますよ! と身体を揺らしてもらってやっと起きる。

 

あと50キロいけるんやろか?(´Д` )

 

 

次回、

第30回山口100萩往還

マラニック大会 その10

に続く

 

 

 

 

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第30回山口100萩往還マラニック大会 その8

湯本温泉で完全に遅れてしまった俺。脚が痛いってグズグズしてるからこんな事になるんだ。この先距離を重ねれば重ねるほどペースは落ちていく。って事は先に行くほど挽回するのが難しくなるってことだ。

 

何をグズグズしてんだ!バカタレ!

今何とかせんかい!脚は痛くない!

絶対に痛くないんだ!

 

湯本温泉エイドで補給をしながら自分に言い聞かせる。

 

次の仙崎までしっかり走るんだ!

 

湯本温泉から7.6キロ先が仙崎公園。そこから静ヶ浦キャンプ場まで行って再び仙崎公園に戻ってくる。仙崎に向かうランナー達の足取りは皆重かった。昨日のスタートからちょうど24時間が過ぎて疲れていないなんて人は1人もいない。

なんかスイッチが入った感覚があった。脚の痛みは無くなりゆっくりではあるが走り続けることができた。

 

コレだよ!コレ!ウルトラはこうじゃなきゃ!

あきらめなければ絶対に復活する!(´Д` )!

 

152.3キロ地点

仙崎公園エイド(往路)

スタートから24時間52分(5月3日 18時52分)

 

ギリギリプランでは19時だ。湯本からの踏ん張りで少し挽回できた。記帳を済ませ自分の到着順位を確認する。

286位…。(´Д` )

萩往還250キロのエントリー定員は500名。完踏率が50%と考えて上位250人に入ってないとヤバいグループだと思っていた。そしてそう今俺は完踏ヤバいグループ入りをしているのだ!まだまだ頑張らなきゃだ!

 

折り返して帰ってきたポンぺ先生と出会う。

 

ぐわぁ~先生速い!!(´Д` )

 

先生に会うとそれしか言ってないけど速いから仕方ない。ここで会うってことは12キロ位の差があるってことだ。時間にしたらどれくらいだろうか?疲れてて頭が回らず答えは出なかった。

 

 

完全に夜になり暗くなった。暗くなると睡魔が襲ってくる。暗闇の中1人走る。ヘッドライトの光が走りに合わせてゆらゆらする。あるのは道、闇、光と俺…。

 

坂を上りながら左側の壁を見ていた。地元の人達が描いたものか?観光の人達が描いたものか?沢山の絵馬がぶら下げてある。ペンで描かれた絵がとても素敵だ。

すごいな!ずっと絵馬がぶら下がってる!

結構な長さだぞ!みんな上手に描いてるなぁ~!!(°▽°)

絵馬をしっかり見たいと思って走るのをやめ目を凝らして近付く。

 

葉っぱ!?葉っぱか…。(´Д` )

 

あ~これか!先輩方が見るって言ってた幻覚ってやつ。アカン!超眠い!でも走らなきゃだ。静ヶ浦キャンプ場までとりあえず行こう!休憩はそこで考えたらいい!

 

 

158.4キロ地点

CP8 静ヶ浦キャンプ場

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キャンプ場ではカレーが振る舞われていた。

キャンプっぽいじゃねぇか!この野郎!

ここではログハウスの中で仮眠がとれるようになっていた。この先の176.2キロ地点にある宗頭文化センターが選手の休息場になっていてほとんどの選手がそこで休むのだがさすがにギブアップだ。5分だけでいいから寝かせて欲しい。(それ以上はダメ!)

携帯のアラームをセットして5分寝る。感覚的には10秒位でアラームが鳴り起こされる。寝れたかわからないがとりあえず寝た。時間も無いし強制出発!

来た道を戻りさっき通過した仙崎公園エイドへ。

 

164.5キロ地点

仙崎公園エイド(復路)

スタートから27時間28分(5月3日 21時28分)

仙崎公園エイドは復路も記帳がある。記帳の時には自分の通過順位を確認しなきゃだ。

280位…。(´Д` )

えっ!?あんなに頑張ったのに6人しか抜いてない?ってかログハウスで寝たからかな?まだまだ完踏ヤバいグループじゃないか!

 

 

宗頭……。

宗頭エイドは萩250キロランナーにとって天使でもあり悪魔でもあるエイドだ。食事、入浴、仮眠…預けていた荷物も引き取れる。唯一の全部オッケーエイドなのだ。これはヤバい!えっ?ヤバい理由がわからないって??

バカタレ~~ぇい!!

カイジ (漫画 週刊ヤングマガジン連載中) を見てないな!

 

あの班長の名言…。

 

心はゴム毬だよ。

おさえつけられれば必ず跳ね返そうとする。

 

今までおさえてきた欲が宗頭エイドで爆発するんだ!多くのランナーがこの宗頭エイドで復活し完踏している反面…欲が爆発してDNFになっている選手も多い。そんな天使と悪魔が共存する安息地宗頭に早く到着したい!とにかく宗頭で休みたい!

 

暗闇の中1人宗頭に向かって走る。途中眠くて道端の邪魔にならない感じのところでうずくまって寝る。携帯のアラームをセットして5分だけ。長くは寝れない!長く寝れるほど余裕はないんだ。

 

前方に蛇行して歩くランナー、追い抜きながら見ると完全に寝ながら歩いていた。キャンプ場に向かってる時の俺もこんな感じだったんだろうな。完全に記憶が無い箇所がいくつかある。明らかに寝ながら走っていた。

 

暗闇の先に明るいところが見えた。

やった!宗頭だ!!(≧∇≦)

と喜んだ時、左脚の小指に激痛が!

ぎゃぁあ!!(つД`)ノ

今まで経験したことの無い痛み。あ?爪がはがれたのかな?と思う。とにかく小指が痛くて痛くて走れない。エイド手前で良かったわ。とりあえずエイドで立て直しだ!

 




次回、

第30回山口100萩往還

マラニック大会 その9

に続きます。

 

 

 

 

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第30回山口100萩往還マラニック大会 その7

次のチェックポイント千畳敷に向かって走る。道路の端を走っていくんだけど観光の車の列がすごい!大渋滞だ。そうか今はゴールデンウイーク中なんだ。こんな事やってると全然そんな感じがしないな。車の人達から応援じゃなくて渋滞の状況を聞かれる。

すいませんこの先どれくらい渋滞してますか?

1キロ以上はありますよ。

駐車場までずっと並んでます。

え~!

こっちの方が え~!だ。あと130キロあるんだぜ!と言ってやりたい。

 

125.4キロ地点 CP6 千畳敷

スタートから19時間57分(5月3日 13時57分)
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風が強い!ここでソフトクリームを頂くのが定番スタイルみたいなんだけど疲労と強風とちょっと寒いってので全然食べる気にならずスルー。また来年…がないから迷ったけどまあいいだろう。

 

131.2キロ地点 日置エイド

スタートから20時間58分(5月3日 14時58分)
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あ~この 残り119km っての誰かの写真で見たなぁ~。なんだ?残り119キロって!?って思ったやつだ。俺もここまで来たかと嬉しくなる。
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エイドの度にバクバク食ってるからお腹がすいているわけではないんだけど食えるなら食っておいたほうがいいかなってだけで食べてます。

 

日置エイドを出発し次のチェックポイント144.7キロ地点の湯本温泉に向かう。練習した最長距離が150キロ、レースで経験した最長距離は140キロ。100キロを超えここから先は必ず何かが起きると思っていた。何かが起こってからが超ウルトラマラソンの始まりだと覚悟はしていた。

 

140キロ地点の手前あたりで右脚の膝に強烈な痛みがはしった。

ぐはっ!いてぇ~ぞチクショー!!(´Д` )

利き手利き脚が右ってことかわからないけど俺はどうも左側が弱くていつも左が痛くなるんだけどまさかの右だぜ。そういや勝手に大坂の陣で名古屋から大阪まで走った時も右脚が痛くなったなぁ~。ここ一番で悲鳴をあげるのは右側かい!

 

少し歩いて再び走り出すが1歩で痛みがでるので暫く歩くことにする。このまま痛みが取れないとまずいことになるなと思ったけど歩きでもパワーウォークを続ければまだ完踏は可能だと言い聞かせる。

 

暫く歩いてもう1度走り出したら何とか走ることができた。

これはイヤイヤ病なんだ!実際は痛くないんだけど脳が走りたくないからって嘘の痛みの指令を送っているだけだ!痛くない!走れる!絶対に!

それでも暫くすると脚が痛くなり走ることができずに歩いた。

 

144.7キロ地点の湯本温泉には当初のプランでは22時間10分での到着が目標だった。ギリギリプランでは23時間30分。

 

ここで何回か話に出てきているギリギリプランについて説明をしておく。萩往還マラニックを過去12回完踏されたランナーの方が書かれている萩往還マラニック250km完踏ガイドってのがある。多くの萩ランナーが実際に走る際にコースであったりペースであったりのレース計画を立てるのに大いに役立ててるガイド集だ。そのガイドには完踏ギリギリタイムってのがあってそれは過去のデータからその時間を過ぎて通過したランナーは完踏がかなり厳しいですよってタイムなのだ。

 

これね ↓

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で、完踏するには144.7キロ地点を23時間30分で通過してくださいねってことなのだが湯本温泉の1キロくらい手前で23時間30分を過ぎてしまった。

 

タイムアウトで完踏できないかもしれない。そんな恐怖が急激に襲ってきた。何しろ脚が痛くて走れない。恐怖が不安になり走れない自分への怒りになる。

 

144.7キロ地点  CP7 湯本温泉

スタートから23時間40分(5月3日 17時40分)
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あかん!10分遅い!(´Д` ) バカ!

 

 

次回、

第30回山口100萩往還

マラニック大会 その8

に続く

 

 

 

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第30回山口100萩往還マラニック大会 その6

87.1キロ地点 CP2  旧油谷中学校

スタートから12時間19分(5月3日 6時19分)

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2チェックポイントに着いた。チェックと記帳を済ませ預けていた荷物を受け取る。廃校となった中学校なんだろう。建物の中はちょっと寂しい感じだ。廊下では疲れ切った選手が大勢寝ていた。端っこに座り装備を整える。服を着替え靴下も替える。香ばしい匂いがした。すまない…俺じゃないんだ。俺だけど…。

 

少し歩いたところに海湧食堂があって食事が提供されてる。
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多くの選手にとっては朝ごはんだ。ここではお腹に優しいおかゆが頂ける。食堂のおばちゃんが 「大盛りもできますよ~ 大盛りもできますよ~」  としきりに言っているが誰も相手にしてない。なんかちょっとかわいそうだ。女子はともかく男子は大盛りいっとかんかい!と思い…

おばちゃん大盛り!(・Д・)

と大盛りを注文

 

なんじゃこりゃ~!!

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ぶほっ!!大盛りが過ぎる!!

(つД`)ノ

 

因みにこちらが普通盛り ↓
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もうね〜こっちにお盆を持ってくる時に ちょっと1回戻って量減らそ!量減らそ! って言いたくなったもの。ほぼ倍!しかも熱い!はやく出発したいんだけど熱いし量が多いしで減らない。おばちゃん!これでゴールに間に合わなかったらホントに泣くよ俺!

 

イキって大盛りを注文したことを後悔しながらそして誰1人大盛りを食っておらずハズい感じもしながら無事完食! (´Д` )くるし〜もう二度と大盛りはしないぞー!

 

海湧食堂を出発し90キロを超えようやく100キロ地点だぜ!油谷島をぐるっと回る島に入る手前で先を行ってるポンぺ先生とすれ違った。

先生はや~い!!

1時間位の差だろうか。先生速いわ。

 

98.6キロ地点

CP3 俵島・俵島展望地

スタートから14時間34分(5月3日 8時34分)

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昨日の降ったりやんだりの雨からこの日は快晴。寒いから暑いがやってきた。
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この辺りは向津具(むかつく)って地名らしい。全然むかついて無いよ俺は。でもね眠い!眠くなってきた!
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コースにある数少ないお店でアイスとガムを買う。ガムを噛めば多少は眠気が抑えられる。これも練習で経験済み。

 

100キロを超え本州最西北端にある川尻岬を目指す。

107.8キロ地点 CP4 沖田食堂
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 わっはっはっは~普通盛じゃい!

ψ(`∇´)ψ

 

スタートから16時間24分過ぎていた。プランでは15時間54分としていたので30分の遅れ。ギリギリプランでは17時間30分なので1時間6分の貯金だ。良くは無いけど悪くも無い。

 

117.8キロ地点 CP5 立石観音

スタートから18時間10分(5月3日 12時10分)

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 もう坂ばっかりで嫌になる。バカ!坂!

 

次回、

第30回山口100萩往還

マラニック大会 その7

に続くよ

 

 

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第30回山口100萩往還マラニック大会 その5

44キロ地点の西寺から5キロほどぐぅ~と上る。距離だけが注目されてる萩往還マラニックだけど結構上り下りが多いコースなんですよ。辛い!

 

豊田湖畔公園は最初のチェックポイントで食事も提供されるしゆっくり休める。とにかくそこまで頑張ろうと思うが長い!全然つかない!

 

 

58.7キロ地点 豊田湖畔公園

スタートから7時間30分

(日付変わって5月3日の1時30分)

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レースプランではここに6時間50分で到着したかった。ギリギリプランでは8時間30分。1時間の貯金だ。

おにぎりとうどんが死ぬほど旨い!もうここで死んだら走らなくていいなぁ~なんて思ったり。
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脚にマメができないようにプロテクトJ1を塗る。脚から香ばしい匂いがした。全然関係ないけど会社で部下を叱るとき 「お前は香ばしい奴だな!」 と言ってみるといいと思う。(何を言ってるのかわかりませんが流行らせたいと思います)

 

雨もやんできたのでレインウェアを脱ぎ綺麗にたたんでザックにしまって外に出る。

なんじゃこりゃ~!!

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アカン!!

めっちゃ!!寒い!!(´Д` )

 

すぐ建物の中に入り今度は雨じゃなく防寒としてレインを着る。くそ~何なんだ!

 

エイドからエイドを繋ぐ俺の萩往還は続く。残念なのは暗闇の中を走っているから景色を楽しめないってこと。写真を撮っても暗くてなにかさっぱりわからない。

 

67キロ地点 俵山温泉エイド
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パイプ椅子も置いてあって嬉しい。もう疲れたのでガッツリ休憩。通りの向こうにあるトイレの前で寝ている人もいる。普通なら寝ている時間だけどみんな寝ずに走っている。よく考えたらおかしなことやってるな。
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俵山銘菓 三猿まんじゅう を頂く。見た目で想像できるよくあるお味のやつなんだけどすんげぇ旨くてバカ食いしてしまう。多分全選手の中で俺が一番三猿まんじゅう食ったと思うぜベイビ~。

 

暗闇を進む。71キロ地点の砂利ヶ峠まで上りそこから80キロ地点までグッと下る。坂道の下りと冷酒は後で効くぞ!気をつけなはれや!
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79.8キロ地点 新大坊エイド

スタートから10時間55分 (5月3日 4時55分)

 

さすがに走るの飽きますぜ!親分!(誰に言ってんだ?) ここまで来るとイヤイヤ病が出てくる。気持ちが前に向かない自然と。で、そういう気持ちと向き合いながら前に進まなきゃだし戦わなきゃだし。
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日が昇る前の寒い時間に新大坊では焚き火をしてて湯豆腐を頂いた。寒かったから本当にありがたかった。

 

2日目の朝を迎えた。夜走りを沢山やってきたので朝が来ると自然と元気になることは知っている。いつもと同じように元気になった。健康な証拠や!生きている素晴らしさを感じる。
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写真に写っているのは油谷湾。こっから山口県の一番西の一番北の先っちょに向かって走っていく。よかったらグーグルマップでも見てください。本当に一番西の一番北の先っちょまでいきます。



次回、

第30回山口100萩往還

マラニック大会 その6

に続く

 

 

 

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第30回山口100萩往還マラニック大会 その4

萩往還250キロの旅が始まった。いやいや全くどうなるか想像もつかない!途中どんなアクシデントがあるのか?まあそれもひっくるめて楽しんでやるわい!

 

距離が何キロであってもとりあえず心がけているのはあんまり考えすぎないで次のエイドを目指そうぜってこと。50キロ、100キロとかって考えちゃうととてもじゃないけどもたない。次のエイドまで頑張ろう!次のエイドでは旨いものが食えるかな?ってノリで走るくらいでちょうどいい。

 

で、目指すは13.2キロ地点にある最初のエイド上郷駅前エイドだ。瑠璃光寺から街に出て山口駅へ…川沿いの自転車道を走っていく。

 

天気予報では雨は19時頃から小雨になりやんでいく感じだったので

早くやめぇ~い!早くやめぇ~い!(´Д` ) と祈る。

だってレインウェア暑いんだもん。(ㆀ˘・з・˘)

 

来たぁ~!エイド!エイド!(≧∀≦)

13.2キロ地点 上郷駅前エイド

まぁどっちでもいいけどパンがあったから1つ頂く。

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エイドに到着した時に雨が小雨になってきてやみそうだったのでレインを脱ぎザックにしまう。よっしゃよっしゃ と思っていたけど暫くしたらまた降ってきた。

 

今度はレインを着るかどうかで迷う。だんだん雨脚が強まってきて結局止まってザックからレインを出し再び着る。

降るなら降る!やむならやめ!

んにゃろ!( *`ω´)

 

21.8キロ地点 湯ノ口エイド

に到着やれやれだぜ!
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エイドで休憩しながらふと思う。

今日は5月2日…明日1日24時間走って明後日の夕方まで…。残りが230キロってことより明日1日休むことなく寝ずに走ってさらに明後日もあるってことがショック。
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ってかエントリーするときからわかってることなんだけどね。

今まで250キロって考えていたからピンとこなかったけど今日も明日も明後日も寝ずに走らなきゃいけない…ビールもそれまで飲めないって思ったら急に現実的に感じられてしまって(想像がつくってやつね) ど~~んとショックの波が押し寄せてきたのであった。 (´Д` )ぼぇ〜

 

27.8キロ地点 下郷駐輪場エイド
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とりあえず目指すのは最初のチェックポイントのある58.7キロ地点の豊田湖畔公園だ。雨は強くなったり弱くなったりで全然やまない。序盤で元気はあるから気にせず進んでいけばいいと思う。気にしたほうがいいか?しなくてもいいのか?それさえわからない。

 

44キロ地点 西寺交差点エイド

スタートから5時間24分が経過していた。雨と風が強い!でももう楽はさせてもらえないって腹をくくったから割と平気。この状況が楽しくなってきてる。

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コーヒーとそうめんを頂く。
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そうめん!イケメン!ってノリよく自撮りをしたいところだが体力を温存するとこんな感じよ。雨も強めに降ってるし!(早くも眠そう)
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ここまではいいペース!早くCP1豊田湖畔公園に着きたいぜ!

 

 

 

次回、

第30回山口100萩往還

マラニック大会  その5

に続く

 

 

 

 

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第30回山口100萩往還マラニック大会 その3

洞春寺前に設けられた荷物置き場でポンぺ先生と荷物を整え、教育会館で行われる説明会に行かなきゃなんだけど雨が全然やまなくて移動したいけど躊躇していた。やむかなぁ~と思わせてザァーと降ってくる。なかなかいじわるな天気だ。

 

小雨になった合間に教育会館に移動した。歩いていると通りの向こうから ヤナ師匠 がやってきた。

 

師匠~!!(°▽°)

おぉ~ばんちゃん!調子はどう?ずいぶん痩せたなぁ~。

この日のために仕上げてきました!頑張ります!

おぉ~いけるで~。俺はアカンかもしれん。

聞くと師匠は仕事中に膝を怪我してしまいウルトラを走るなんてもっての他って状態らしい。それでも最後の萩往還行けるところまで!とここ山口まで乗り込んできた。師匠なら多少の怪我でもすいすい行ってしまいそうだがどうなんだろうか?

じゃあ、ばんちゃんまた後でな!

 

師匠と別れ教育会館に向かった。会場では過去に完踏した先輩ランナーの方々によるマラニックセミナーが開催されていた。

 

 

なになに?

坂道の下りと冷酒は後で効く?

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 なるほどなるほど (゚ω゚)

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マラニックセミナーの後は芹澤会長による説明会が行われた。
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がぁ~それにしても長いぜ!250キロ!!(´Д` )

 

で…もらったチェックシートも長い!!(´Д` )

この1から14にチェックを入れながらゴールを目指すのだ!
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説明会で芹澤会長から語られた

何故萩往還は30回大会で終わるのか?って話

ウルトラマラソンブームになって選手がどんどん増えてきましたよね。で萩往還の250キロって言ったら結構やっぱり完踏したら自慢できるって人数がどんどんどんどん増えていって、だけど(前会長)小野さんの場合はさっき言った通りこの萩往還が仕事の一部になっていたんだけど今やってるスタッフ私も含めて木原も含めてこの萩往還で食べてる人って1人もいないんですよ。みんな本業があるんです。本業があってその合間でこの大会をみんなで頑張ってやってるんですよ。例えば会議でも土曜日や日曜日になるわけですよね。それをみんなは貴重な休みを潰して会議に集まってきてくれる。

 

で、なおかつこの大会自体が何回も250キロも車で回ったりとか色んな所を挨拶したりとかするんだけども、皆さん考えてみて下さい。もうフラフラな状態で選手が走っているとこを191号線とか国道をダンプだなんだかんだがぶっ飛ばすわけですよね。いつ何が起こってもおかしくない大会ですよね。今まで何もなかったって言うかあったんだけど大事にならなかったのが奇跡に等しいくらいの大会で毎年毎年本当に恐ろしいって思ってやってて本当に4日が終わると本当にホッとしたっていう感じ。

 

それは選手だけじゃなくて選手も疲れ切ってんだけど本部のスタッフはほとんど睡眠時間もなくて2日3日4日その前の手伝いも1日からやってる人もいる。で5日の片付けまでみんなゴールデンウイーク返上でやっとるんですよ。それを考えた時に体調を崩して外れてくスタッフも沢山いるんですよね。見てきてね。

 

この大会は素晴らしい大会だけど絶対に私が冷静に見たときに、選手の寿命を縮めていると思うし、冷静に見た時ですよ。選手の寿命を縮めていると思うしスタッフの寿命も絶対に縮めてるなっていう身体に良くない大会だと思ってます。

 

(中略)

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色んな問題が起きるわけですよね。(略)  火消しに回ったりとかですね。色んなことがあったんですよ。それを考えた時にもうそろそろこの大会は限界だなというのずっと思って、だからさっきウルトラマラソンの講師が言ってましたよね。28回でやめるって噂があったってアレ本当です。何回もそうです。一回25回でありました。25回でやめようって話になりました。何か問題が起きた時選手が。だけどやっぱりスタッフの大半の人達が惜しいんじゃないってことで、だったら区切りのいい30回までやろうってことでさっきの海湧食堂のおじちゃんおばちゃんだって高齢なのもうみんな知ってるでしょ。普通の日なんか病気で入退院とか繰り返してるんですよ。あの人っち。それなのにこの大会のために一生懸命体調整えて、一昨年ですね回った時に「あと2回だから手伝って」って言ったら「わかったあと2回だったら頑張ってやってやるよ」 沖田商店のカレーのおばちゃんもそうですよ。「あと2回だったらなんとか私頑張ってあげよ」ってやってくれてるんですよ。そういう形でここまでやってきたんですよやっとこさっとこ。でそれを知ってる人てのは本当一部なんだけど、だからこれを言うとどうなるんかなと思ったけどでももう最後だからいいかなと思って言っちゃうんですけど、本当そんな状態なんですよ。

 

(略) 小野さんだからできた大会だけど本当に恐ろしい面もいっぱい持っててそういうリスクがいっぱいあって、じゃあ何か起こるまでずっとやるの?と思った時にそれはできんなと思ったんですよ。スタッフが倒れる可能性もあるし本当に。それを考えた時に30ちょうど区切りのいいところで30でやめるってのがちょうどいいところかなって思ってみんなで決めてこの30回って形にしたんですよ。

 (芹澤会長の語ったままを文章にしてあります)

 

 

 

説明会が終わりスタート地点の瑠璃光寺に戻る。

送る荷物を預けスタートの時間を待つ。

 

なぁ~雨やまないなぁ~。(´Д` )

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荷物を預けるとやることがないのでスタート地点に並ぶしかない。雨がどれだけ降ってこようがただただ待つ。

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師匠発見!スタートまでお話をしてすごくリラックスできた。川の道の話とか聞かせてもらって楽しい時を過ごす。
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とかなんとかやってたらスタート時間の18時だぜ!

ぐりっと回って帰ってくるぜ!

瑠璃光寺

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えいえいお~!!\ (´Д` )

 

250キロの旅が始まった。

 

 

 

次回、

第30回 山口100萩往還

マラニック大会  その4

に続くよ

 

 

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